一般的に世に出ているボードゲームは対戦が大半を占めており、獲得した点数で優劣を競ったりしますが、「ボードゲームで全員で一つの目標をクリアしたい」という考えを持つ人もいると思います。
そんな方の中で特に初心者におすすめなボードゲームが「ザ・ゲーム」です。
ドイツ年間ゲーム大賞というボードゲーム好きの中では有名な賞の、大賞にノミネートされたほどの実績のあるゲームです。
ですが、大賞にノミネートされたからといってルールが複雑なわけではなくとても簡単です。
カードには数字しか書かれておらず、自分の番で行うこともシンプルで面白いというのが、このゲームの良い点です。
この記事では「ゲームのルール説明」と「どういった部分が面白いのか」「誰におすすめできるのか」を紹介していきます。
ルール説明
まずは細かなルール説明をしていきます。
このゲームをざっくりいうと「全員が手札のカードを減らしていき、全て場に出し切ることを目指すゲーム」です。
この項目ですぐにでも遊べるように詳しく説明していきます。
準備
まず1と100 が書かれたカードが2枚ずつあるのでテーブルに縦に並べておきます。
それ以外の2~99まで書かれたカード(各数字1枚ずつ計98枚)をよく混ぜその後1つの山札にします。
山札からそれぞれ遊ぶ人数に応じた枚数(2人だと7枚、3~5人は6枚)カードを引き、自分だけが見えるように手札にします。
最初のプレーヤーを決めたら準備完了です。
ゲームの流れ(ルール)
ゲームのルールですがまず最初に、皆さんは自分の持つカードの数字を言ってはいけません。ですが数字が推測できない内容であればどんな相談をしても大丈夫です。
自分の番が来たらカードを出していくのですが、カードを出せる場所は最初に置いた1と100のカードそれぞれのすぐ横、つまり4箇所のうちいずれかに置いていきます。
1のカードの横には数字がどんどん大きくなっていくように置くことができ、100のカードの横にはどんどん小さくなっていくように置くことができます。
基本的にカードを出すときは1枚ずつ出していき、1ターン内で2枚以上出さなくてはなりません。ですがもし山札が無くなっていた場合、1枚以上出せばOKとなります。
数字を連番に出しても良いですし、いくら数字を飛ばして出しても大丈夫ですが、一気に飛ばしてしまうとカードが出せなくなってしまうので注意が必要です。
そして一つ、カードを出す時の特別なルールがあります。
それは「昇順に出す場所に置かれたカードの数字に、ちょうど10引いた数のカードを出せる」ことと、
「降順に出す場所に置かれたカードの数字に、ちょうど10足した数のカードを出せる」ことです。
例えば1のカードの横に88が置かれていた場合、それより上のカードか、もしくは78を出すことができます。100のカードの横に2が置かれていたら、12を出すことができます。
自分の番に望むだけカードを場に出したら山札からカードを引きます。引く枚数は場に出したカードの枚数分です。山札がなくなっていたら残りの手札だけでゲームを続行します。
手番を終えたら隣の人の番になります。これを繰り返していきます。
ゲームの勝利条件
ゲームの勝利条件はどれだけカードを出せたかで決まります。
自分の番が来た時に手札が無い場合、手番はスキップされ次の人の番となります。山札がなくなっており、全員が手札を出し切っていれば「完全勝利」です。
ですがもし自分の番が来た時、決められた枚数のカードを出すことができなければ、ゲームは即終了し、クリアしたか判定に移ります。
全員の出せなかった手札と山札のカードの枚数を全て合計し、10枚以上あれば敗北となります。
枚数が9枚以下であれば勝利です。
ここがおもしろい!
このゲームの面白いところは何と言っても「カードの内容は話せないけど、具体的な数字でなければ話していいところ」にあります。
「自分はこの場所に出したいから置かないで…」と伝えても他の人は「もっと状況に適したカードを持っている」と言ってきたり。いざカードを出した時にみんなから喜びや落胆の叫びが出たり。とてもワイワイできます。
そして常に場の数字は変わっていくので、状況と手札の数字を常に見ていなければなりません。
そのため自分の番以外でもカードについて話をしたり、手札について考えたりと退屈することがないです。
誰におすすめか
このゲームが誰におすすめできるかというと、「複数人で協力できる、簡単なボードゲームを探している方」にはもちろん勧められますが、実は「一人用のゲームを探している方」にもおすすめできます。
一人プレイ用のルールがあり、ソリティアのようにソロでカードをどんどん出していくゲームは複数人でのプレイとは違った楽しさがあります。
プレイ人数が1~5人と幅広いため、家族同士でだったり、家に人を呼んで遊びたいといった方はとりあえず持っておいて損はしないゲームです。
ギリギリクリアできそうなヒリヒリした空気感を乗り越えクリアすることができれば、その達成感の大きさは計り知れないでしょう。
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